以前薬物動態学について記載していましたが、
それを深く勉強する前に、生体膜透過機構について押さえておかなければならないようです。
生体膜透過機構と薬物輸送の形態について
私たちの細胞の内側と外側は、細胞膜という生体膜によって隔てられています。
細胞膜の基本構造
⇒脂質2重層(リン脂質が二層となった膜構造のこと)でその中に受容体や単体、チャネルなどが組み込まれています。
薬が体の中に入って、作用をするためには、この生体膜を通り抜ける必要があります。
この薬が生体膜を透過する方法のことを生体膜透過機構といいます。
生体膜透過機構
生体膜透過機構には
膜の両側で薬の濃度勾配を駆動力として膜の脂質部分を透過する『 受動拡散 』と
膜に存在するトランスポーターを介した『 単体輸送 』があります。
単体輸送の中には、濃度勾配に従った『 促進拡散 』と
濃度勾配に逆らう『 能動輸送 』があります。
次回は、これらをひとつづつ勉強していこうと思います。
では(@^^)/~~~
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