今回は、生薬・漢方薬について学んでいこうと思います。
何を隠そう、薬学部の授業の中でも苦手な分野でした(笑)
学ぶことや生薬を当てたりするようなことは好きだったのですが・・・
いかんせん、覚えられずwww
漢字いっぱいがもう( ^ω^)・・・
てことで、薬剤師となってから、かなり困ったので、
今更ながら、基礎から勉強していこうと思います。
はじめに
今でこそメジャーな漢方薬ですが、それらはいくつもの生薬を組み合わせて作られた薬です。
それぞれの生薬が異なる薬効(薬の効果)を持つ理論に従って組み合わせることにより、
漢方薬の薬効は単なる生薬のみの薬効の総和とは異なるものとなるとのことです。
よって、漢方薬を適切に取り扱うためには、個々の生薬の性質や薬効について、知る必要があります。
芍薬甘草湯はこむらがえりに使うな~
だけではだめなようです(笑)
生薬とは
生薬とは、そのまま、あるいは簡単な加工を施して薬として用いられる天然物のことです。
必要に応じて、修治(しゅうじ)と呼ばれる二次的な加工処理を行うこともあるそうです。
生薬の多くは植物の根や葉などですが、動物や鉱物に由来する生薬もあります。
動物由来の生薬
- 蝉退(せんたい)・・・セミの幼虫のぬけがら(消風散などに含まれます)
- 牡蛎(ぼれい)・・・カキの殻(安中散や柴胡加竜骨牡蛎湯に含まれます)
- 熊胆(ゆうたん)・・・熊の胆汁を乾燥させたもの(六神丸や奇応丸などに含まれます)
など
鉱物由来の生薬
- 石膏(せっこう)・・・防風通聖散や麻杏甘石湯に含まれます
- 竜骨(りゅうこつ)・・・大型哺乳類の化石(柴胡加竜骨牡蛎湯に含まれます)
など
生薬の長所
生薬に含まれる様々な成分はそれぞれが生理活性をもっていることから薬効が多岐にわたります。
一般的に副作用が少ないです。
生薬の短所
有効成分の含量が産地や採集時期、保存方法などにより変動してしまう点があります。
生薬が天然物である限りその点については避けられませんね。
しかし、製薬会社は少しでもその変動の幅を小さくするべく対策を講じる必要があります。
また、偽物や類似品が出回ることもあります。
有効成分が明らかになっていない生薬も多く存在します。
次回
西洋と中国の生薬学の歴史について少しまとめたいと思います。
(@^^)/~~~
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