調剤報酬〜調剤技術料 調剤基本料①

医療・薬

調剤報酬とは

処方箋に基づき、保険薬局が患者へ保険医療サービスを提供したことに対する対価として受け取る報酬のことです。

提供する保険医療サービスによってそれぞれ点数が付与されています。

調剤報酬の各項目について学んでいこうと思います。

その前に、令和4年度調剤報酬改定のポイントをおさらいします。

令和4年度調剤報酬改定のポイント

  • 薬局薬剤師業務の対物中心から大人中心への転換の推進
  • 薬局の機能と効率性に応じた評価の見直し
  • 在宅業務の推進及びICTの活用

薬局薬剤師業務の対物中心から対人中心への転換の推進

  • 薬局薬剤師業務の評価体系の見直し
  • 服薬指導業務の評価の見直
  • 外来服薬支援の評価

対人業務の評価尾拡大

  • 糖尿病患者に対する調剤後の状況確認等の評価の拡充
  • 医療的ケア児に対する薬学的管理の評価
  • 入院時の持参薬整理の評価
  • げんやくていあんの情報提供の評価の見直し
  • 同一薬局の利用推進

薬局の機能と効率性に応じた評価の見直し

  • 調剤基本料の評価の見直し→損益率の状況等をふまえ、同一グループの処方箋受付回数が多い、店舗数が多い薬局に対する評価の見直し
  • 特別調剤基本料の見直し→敷地内薬局の医薬品備蓄の効率性などを考慮した評価の見直し
  • 地域支援体制加算の要件及び評価の見直し→地域医療に厚生や実績に応じて4つに類型化した許可体系が導入。
  • 後発医薬品の調剤数量割合が高い薬局の評価→基準値となる

在宅業務の推進及びICTの活用

在宅業務の推進

  • 緊急訪問の評価の拡充
  • 在宅患者への薬学的管理及び指導の評価の拡充

ICTの活用

  • 外来患者及び在宅患者へのオンライン服薬指導の評価
  • 外来患者へのオンライン資格確認システムの活用の評価

このように今回の改訂では医療現場に変革を求める改定が盛り込まれています。

調剤報酬の組み合わせ

調剤報酬は、調剤技術料+薬学管理料+薬剤料・特定保険医療材料料の合計で算定します。

調剤技術料はさらに調剤基本料と薬剤調製料に分かれます。

では、調剤技術料の中の調剤基本料について学んでいこうと思います。

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