検査

医療・薬

臨床検査・血球検査(血液凝固検査)

次は血液凝固検査についてまとめます。 凝固反応 まずは、血液凝固の流れを簡単にまとめます。 上図のAの範囲が血液凝固の流れです。 凝固には、内因系と外因系の2つの経路があります。 内因系の凝固反応は、血管内の血管内皮細胞の破壊や異物を契機に...
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臨床検査・血球検査(血小板)

次は血小板についてまとめます。 血小板(Plt) 血小板は骨髄で幹細胞が分化を繰り返して巨核球になった後、巨核球からちぎれてできたものです。 直径1~4μmで顆粒を有し、その周囲を透明部分が取り巻く円盤状の小さな細胞です。 血小板の役割 血...
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臨床検査・血球検査(白血球)

次は白血球についてまとめます。 白血球(WBC) 白血球は、顆粒球、単球、リンパ球の大きく3つに分けられます。 顆粒球はさらに、好中球、好酸球、好塩基球の3つに分類されます。 それぞれの存在比は、顆粒球では、好中球が50~60%とほとんどを...
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臨床検査・血球検査(赤血球)②

貧血の状態を調べる検査 貧血は、赤血球が減少する原因によっていくつかの種類に分けられます。 赤血球産生のしくみ 赤血球は骨髄で産生され、末梢血に送り出されます。 赤血球の寿命は約120日であり、古くなった赤血球は脾臓で破壊されます。 産生量...
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臨床検査・血球検査(赤血球)①

臨床検査には、一般検査のほかに血液検査、生化学検査、輸血・免疫血清検査があります。 今回は、血液検査についてまとめます。 血液検査では、少量の採決で赤血球や白血球、血小板などの異常を調べることができます。 健康診断や人間ドックでは必ず行う検...
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臨床検査 便検査

便検査について、便の性状を簡単に確認した後に、便潜血と寄生虫卵について書いていきたいと思います。 便の性状 ILLUST BOX matsukiyo様より 正常な便は、黄褐色をしています。 胆汁色素であるビリルビンが腸内細菌によって分解され...
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臨床検査 尿検査(尿に異常をきたす疾患)

尿検査のまとめとして、尿に異常をきたす主な疾患について、疾患と検査値の関係をまとめました。 代表的な疾患として、尿路感染症(膀胱炎と腎盂腎炎)、結石、糖尿病、尿崩症をあげています。 尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎) 膀胱や腎盂に炎症が起きると...
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臨床検査 尿検査(尿ケトン体)

尿ケトン体 尿中に見られるケトン体には、 アセトン アセト酪酸 3(またはβ-)ヒドロキシ酪酸 があります。 機序 ケトン体は肝臓で脂肪酸の参加により生成されます。 糖質の利用低下、脂質の過剰摂取、糖質の摂取不十分による飢餓状態等により、脂...
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臨床検査 尿検査(尿比重・尿浸透圧)

検査からわかること 腎臓は、水分や電解質など生体に必要な成分が血液中に常に一定に保たれるように調節を行っています。 そのため、腎臓に障害が起こると尿が普段より濃くなったり、薄くなったりします。 このように尿比重、尿浸透圧検査では、尿の濃さ、...
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臨床検査 尿検査(尿量)

尿量 腎機能の障害や血液の濃さなどが、尿生成に影響したり、利尿ホルモンなどの異常によって、尿量調節に影響して尿量が変化します。 尿量検査は、1日の尿量から、体の異常をしらべることができます。 基準値 尿量は個人差が見られますが、通常1日の基...
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