2019/2/13にあった製薬メーカーの薬剤部内勉強会での内容をまとめました。
慢性便秘治療薬
2018/11薬価収載
<禁忌> 過敏性の既往歴 腸閉塞、腸管穿孔、重症の炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病・中毒性巨大結腸症など)が確認されているor疑いがある
<組成>LD
成分 | 1包中(g) |
マクロゴール4000 | 6.5625 |
塩化ナトリウム | 0.1754 |
炭酸水素ナトリウム | 0.0893 |
塩化カリウム | 0.0251 |
<効能効果> 慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)<用法用量> ※服用のタイミングはいつでもOK → 食事の前後が水分を飲むにはいいか?? 1日用量を複数回に分けて服用してもOK
※お茶はあまり美味しくない。
パイナップルジュース100% → ○
黒酢 → △
MRおすすめは乳酸菌飲料
味噌汁がいいという患者もいたとのこと
⇒しかし、電解質の比率が崩れるため、透析患者には水かお茶での服用が推奨される。
<作用機序>
体内の水分に影響がない
<備考>
2週間で自然排便目標に到達できる。 通常の便秘の人で2~3包/日程度が常用量となる。
多剤との相互作用 なし 他便秘薬との併用 おそらく問題なし
薬が保持する水分のMAXが1包あたり60mL
溶かさずに服用した場合→浸透圧の関係で体内から水分を引き込む恐れがある。実際に検討は行っていない 溶かしてからの安定性→1週間後まで力価に影響はなかった。
欧米諸国のガイドラインでは、小児および成人の便秘症に対してポリエチレングリコール製剤を用いることが推奨されている。第1選択薬としての使用が推奨されているガイドラインもある。
<追記>
現在では以前の製剤をLD、新しく倍量入ったHDという製剤も出ています。
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