臨床検査 尿検査（尿量）

尿量

腎機能の障害や血液の濃さなどが、尿生成に影響したり、利尿ホルモンなどの異常によって、尿量調節に影響して尿量が変化します。

尿量検査は、１日の尿量から、体の異常をしらべることができます。

尿量は個人差が見られますが、通常１日の基準値は約５００～２０００mLです。

１日の尿量が２５００ｍＬ以上と、正常より非常に多くなる症状を多尿といいます。

逆に４００ｍＬ以下と、正常より少ない状態を乏尿といいます。

さらに１００ｍL以下と、尿が全くでない状態を無尿といいます。

尿量に異常をきたす疾患として、

多尿の場合は

　尿崩症、心因性多尿などが疑われますが、コーヒーやビールの飲みすぎによっても起こります。

乏尿では、

　腎機能の低下により正常より尿量が減少してくる、腎不全などが疑われます。

無尿では、

　尿路が閉鎖され、尿を全く出せなくなってしまう、悪性腫瘍などが疑われます。